流行語大賞
新語・流行語大賞とは毎年12月初めに行われる。その年に発生した言葉の中で、広く大衆に浸透した流行語が選出されるイベントであり、プロ野球界からもこれまで多くの流行語が選出されてきたんです。
そこで一つの疑問が生じました。
プロ野球発の流行語はこれまで何があったのか?
というわけで今回の動画はプロ野球発の流行語大賞を紹介したいと思います。
野球中継を見るような感覚でご覧ください。
ではどうぞ!
はじめに
かつての新語・流行語大賞は新語部門と流行語部門の二つに分かれており、それぞれ各賞が選ばれていました。
91年からは年間大賞が設けられ、94年に新語・流行語を合わせてトップテンで選出されるようになり今の形となりました。
今回紹介する流行語は今の形となった94年以後に選出された年間大賞8語を紹介したいと思います。
94年 イチロー
95年 がんばろうKOBE
96年 メークドラマ
98年 ハマの大魔神
99年 リベンジ
99年 雑草魂
15年 トリプルスリー
16年 神ってる
イチロー(1994年)
もはや説明の必要がないプロ野球史上最高の選手イチロー
そんなイチローがオリックスでブレイクした年が1994年。
前年までは2軍暮らしが続き、登録名も鈴木一朗でしたが、94年に仰木彬新監督の発案で登録名をイチローに変更。
苗字を抜いた登録名は日本人初であり、当時としてはものすごく画期的なものでした。
イチローとして迎えた94年シーズンに入ると1番打者に定着。とんでもない勢いで安打を積み重ね。122試合目でプロ野球史上初のシーズン200本安打を達成。
打率も当時のパリーグ記録となる.385をマークし首位打者を獲得。他にも最高出塁率、ゴールデングラブ賞、ベストナイン、正力松太郎賞を受賞し、打者としてプロ野球史上最年少でシーズンMVPに輝きました。
その歴史的な活躍ぶりは日本中にイチローフィーバを巻き起こし、イチローの名前は94年の年間大賞となりました。
がんばろうKOBE(1995年)
95年1月17日に発生した阪神淡路大震災。
犠牲者は6434人に達し、近畿圏の広域が大きな被害をうけ、特に震源に近い神戸市市街地は壊滅的な被害を被りました。
神戸を本拠地としていたオリックスブルーウェーブは「がんばろうKOBE」を合言葉にシーズンを戦い、破竹の勢いで勝ち星を積み重ね見事に優勝。被災者に勇気と希望を与え、日本中を感動させました。
メークドラマ(1996年)
メークドラマの言葉自体の誕生は95年。「巨人がペナントレースで大逆転するという意味」を含んでおり、ナインの奮起を促すため当時の長嶋茂雄監督によって使われ始めます。
そして96年。この年の巨人は首位広島に最大11.5ゲーム差をつけられ優勝は風前の灯火となっていました。しかし7月9日の首位広島戦で9者連続安打で一挙7点を奪い勝利してから快進撃がはじまり、8月20日に首位を奪還。10月6日に優勝し、見事「メークドラマ」を完成させました。
ちなみにその12年後の2008年には13ゲーム差をつけられていた阪神を大逆転し優勝。メークドラマの再現「メークレジェンド」が完成しました。
阪神ファンの僕にとってはまさに悪夢となりました。
ハマの大魔神(1998年)
当時横浜ベイスターズの絶対的守護神佐々木主浩の愛称。
98年の横浜はマシンガン打線と呼ばれた歴史的な超強力打線が爆発。投手陣は野村白弘樹、三浦大輔、斎藤隆を中心とした先発陣、守護神の佐々木を中心とした盤石なリリーフで星を重ね、38年ぶりのリーグ優勝、日本一を達成。
佐々木はいずれも最終回のマウンドを任され、胴上げ投手となりました。
佐々木の98年シーズン成績は51試合に登板し、防御率0.64 当時のプロ野球記録45セーブを挙げシーズンMVPに輝きました。
横浜の優勝、佐々木の圧倒的な活躍は社会現象となり、「ハマの大魔神」は年間大賞となりました。
リベンジ(1999年)
98年の甲子園で日本中を熱狂させ、大きな注目を集めて西武ライオンズに入団した松坂大輔がシーズン中に発した言葉。
リベンジは今では当たり前に使われていますが、当時は格闘技・プロレスで使われていた用語だったらしく、一般的にはあまり知られていなかったみたいです。
K-1好きでもあった松坂が4月21日、当時のロッテのエース黒木との投げ合いで敗戦しインタビューで「リベンジ」しますと宣言。4月28日に再び黒木との投げ合いで見事勝利をおさめメディアに大きく取り上げられました。
わそれにより「リベンジ」という言葉が急速に普及。松坂はリベンジを一般に広めたことから年間大賞の受賞者に選ばれました。
雑草魂(1999年)
巨人上原浩治の座右の銘。
この年ルーキーだった上原はシーズン通してエース級の活躍。
最終的に20勝4敗、179奪三振、防御率2.09 勝率.833 とえげつない数字を残し、
投手四冠、新人王、沢村賞を受賞するなどタイトルを総なめしました。
ドラフト1位で巨人入りして一年目から大活躍。傍からみたらバラ色の人生を送っているように見えますが、実は上原は、高校では無名の選手。体育教師になる夢を叶えるため体育大学を受験するも失敗し、一年浪人しながら勉強とトレーニングに励んでいたんです。
そんな挫折を経験し、プロで大活躍する上原の姿は、多くの人の心をとらえ、雑草魂は年間大賞となりました。
トリプルスリー(2015年)
プロ野球において同一シーズン3割30本30盗塁を達成することをいい、達成するには巧打、長打、走力が必要で、長いプロ野球の歴史のなかトリプルスリーを達成した選手はわずか10人。
非常にハードルが高いなか、2015年。ヤクルト山田哲人、ソフトバンク柳田悠岐が達成。史上初めて同一シーズン2人のトリプルスリー達成者が生まれ、それぞれチームをリーグ優勝に導き、シーズンMVPに。見事年間大賞受賞となりました。
神ってる(2016年)
もともと「神がかっている状態」を指す若者ことばで、当時広島の緒方監督が2試合連続サヨナラホームランを放った鈴木誠也の活躍ぶりを「神ってる」と表現し一気にメディアに取り上げられました。
広島は序盤から快進撃を続け、25年ぶりのリーグ優勝。
「神ってる」はこの年の広島を象徴する言葉となり2016年の年間大賞となりました。
ちなみに受賞者の鈴木誠也は「神ってる」について「最初はまぐれみたいでイヤだった」と語っています(笑)
というわけで今回はプロ野球初新語・流行語大賞を紹介させてもらいました。
また次の機会でトップテンも取り上げたいですね。
これからもこのような動画あげていきますので、ぜひ高評価チャンネル登録よろしくお願いします。
-------番外----------
紹介すること
流行語の簡単な説明
受賞した理由
トップテン
03年 勝ちたいんや! 星野仙一
04年 新規参入 堀江貴文
05年 ボビーマジック サブロー今江
06年 シンジラレナーイ ヒルマン
また同年ハンカチ王子もノミネートされましたがプロ野球発ではないので除外
14年 カープ女子 レジェンド