交換トレードで飛躍した男たち
交換トレード。それは複数のチームがお互いの所属選手の保有権を交換することであり、これまで多くの選手がチームを行き来してきました。
本来、ものすごいポテンシャルを秘めていても、なかなか結果を残すことができなかった選手が、環境が変わると心機一転、大きく飛躍したケースも存在します。
そこでひとつの疑問が生じました。
これまで大した成績を残していなかった選手が、移籍先で大きく花開き、飛躍を遂げたのは一体誰なのか?
というわけで今回の動画は、交換トレードで飛躍した男たちを紹介したいと思います。
野球中継を見るような感覚で全集中お願いします。
今回は2000年以降に成立した交換トレードのなかで、移籍後大きく飛躍した10人を紹介したいとおもいます。
1人目
北川弘敏
2000年オフ 交換トレードで阪神から近鉄に移籍。
阪神時代は6年間で100試合の出場にとどまっていましたが、近鉄で迎えた2001年シーズン。代打の切り札として出場機会が激増。9月には勝てば優勝が決まる試合で球史に残る代打逆転サヨナラ満塁ホームランを放ち、劇的な優勝を決めました。
その後は持ち前のバッティングでファーストのレギュラーを掴み。近鉄の合併消滅に伴って行われた分配ドラフトでオリックスに移籍した後もレギュラーで活躍し続けました。
2人目
塩谷和彦
2001年オフ 交換トレードで阪神からオリックスに移籍。
阪神時代は7年間で127試合の出場にとどまっていましたが、オリックスに移籍後、出場機会を増やし、2003年には初の規定打席に到達。打率3割をマークしました。
3人目
福地寿樹
2006年開幕直前 交換トレードで広島から西武に移籍。
広島時代は主に代走のスペシャリストとして出場機会を得ていましたが、バッティングに課題を抱えており、トレードで移籍する前の2005年は打率.182 わずか30試合の出場にとどまっていました。
しかし西武に移籍後、課題のバッティングを克服。レギュラーに定着しました。
その後、石井一久の人的補償でヤクルトに加入した2008年には初の規定打席に到達。打率.320 42盗塁をマークし、初の盗塁王に輝きました。
4人目
早川大輔
2006年オフ 交換トレードでオリックスから千葉ロッテに移籍。
オリックス時代は主に代走、守備固め要員として5年間で250試合に出場。
そのあとロッテに移籍した2007年。2番センターに定着。リーグトップの3塁打を放ち、初の規定打席に到達しました。
5人目
川島慶三
2007年オフ 交換トレードで日ハムからヤクルトに移籍。
日ハム時代は2年間で34試合の出場にとどまっていたが、ヤクルトに移籍した2008年。いきなりレギュラーに定着。自己最多121試合に出場。20盗塁をマーク。
その後も活躍したのち、2014年に交換トレードでソフトバンクに移籍。
チームに欠かせないスーパーサブとして現在もチームの黄金期を支えています。
6人目
新井良太
2010年オフ 交換トレードで中日から阪神に移籍。
中日時代は5年間で128試合にとどまっていたが、阪神に移籍して1年後の2012年に出場機会が激増。自己最多の110試合に出場し、後半には4番サードでスタメンに定着、翌年も119試合に出場。
その後は代打の切り札としてチームを支えました。
7人目
藤田一也
2012年シーズン途中にDeNAから楽天に移籍。
横浜時代はあと一歩でスタメンに定着できるかできないかの選手でしたが、楽天に移籍後は2番セカンドとして不動のレギュラーに定着。
2013年には初の規定打席に到達。ベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞し、チーム初のリーグ優勝。日本一に大きく貢献しました。
また、持ち前の守備力で攻守を連発し、
当時の星野監督からは「シーズンで10勝以上の価値があった」といわしめました。
その後も現在までチームに貢献し続けています。
8人目
桑原健太郎
2014年オフ 交換トレードでオリックスから阪神に移籍。2年間は2軍暮らしが続いていましたが、2017年。伝家の宝刀「真っスラ」を決め球に春先から好投を連発。当時の金本監督から信頼を得て、一気に中継ぎエースにまで昇りつめました。最終的に67試合に登板、防御率1.51 リーグトップの39ホールドをマークし、チームの2位浮上に大きく貢献。自身初のタイトル、最優秀中継ぎ投手を受賞しました。
9人目
大田泰示
2016年オフ 交換トレードで巨人から日ハムに移籍。
巨人に入団した2009年。大型高卒新人と注目を集め、松井秀喜がメジャーに飛んでから欠番だった背番号55を与えられるほど期待されていました。
しかし、なかなか結果を残すことができず、2013年オフには背番号55を剥奪されました。
その後も1軍に定着できない日々が続き日ハムにトレード。
ところが日ハムに移籍してから一気に才能が開花。レフトのレギュラーに定着し、初の規定打席に到達しました。
2019年には自己最多の132試合に出場、打率.289 20本 77打点とキャリハイの成績を残しました。
10人目
エスコバー
2017年シーズン途中 交換トレードで日ハムからDeNAに移籍。
日ハムでは外国人枠の影響で出場機会が限られたことからNPB史上初の新外国人のトレード移籍が実現した。
DeNAに移籍してからは勝ちパターンの中継ぎに定着。2019年にはセリーグトップの74試合に登板。防御率2.51 33ホールドをマーク。
左ピッチャーでは最速タイの160キロを記録している。