横浜を出る喜び
2012年から親会社がDeNAに変わり、今やAクラスの常連、人気球団に変貌した横浜DeNAベイスターズ。
しかし、かつてのTBS時代の10年間。横浜スタジアムは閑古鳥が鳴き、チームは10年間で8度の最下位。4度の90敗以上を記録するなど、どうしようない暗黒時代だったんです。当時の主力たちはそんな状況に嫌気がさし、FAでどんどんチームを離れて行きました。
そこで生まれた言葉が
横浜を出る喜び。
そこで一つの疑問が生じました。
横浜を出る喜びとは一体なんなのか?
というわけで今回の動画は横浜を出る喜びについて解説していきたいと思います。
野球中継を見るような感覚で画面に全集中お願いします。
起源
DeNAが強くなるまで、ネット上でよく使われていた、横浜を出る喜び。
この起源は、2010年、当時の主力だった内川聖一選手がFAでソフトバンクに移籍することが決定。その後、TV番組に生出演した際「僕は出て行く喜びを感じられますけどね」と発言したことがきっかけだといいます。
そのあと内川選手はソフトバンクで日本一を経験。自身も首位打者を獲得し、シーズンMVPを受賞し、喜びました。
以前から横浜を出ていった選手は活躍すると言われていたところ、内川の「出て行く喜びを感じられる」発言と、その後の活躍によって
横浜を退団した選手の活躍
=横浜を出る喜びという、一つの用語として定着していったのです。
なおこの発言に対して内川は横浜に残していくチームメイトを心配する内容であると弁解しています。
さらに加えて
横浜を出る喜びによる伸びしろを考慮した選手評価
横浜を出たら優勝するという
2つの意味も含まれるようになりました。
そして現に横浜を退団した選手は、その後優勝したり、高成績を残したりして喜んでいるんです。
喜びの体現者たち
今回はこちらの記事を元に説明させていただきます。
2009年から2018年の10年間で横浜を退団した選手は49人。
そのうちなんと22人。実に44%が優勝あるいは日本一を経験し、横浜を出る喜びを体感している?です。
なお、この表では、優勝に全く貢献していなくても
在籍している間にその球団が優勝したら優勝経験しているとみなされています。
この22人の中でも特筆して横浜を出る喜びを体現した代表的な2人を紹介します。
内川聖一
2000年ドラフト1位で横浜に入団。
2004年に17本を放ちプチブレイク。
その後は一軍の戦力になるもパッとしない日々が続いたが、2008年。この年からヤクルトから打撃コーチに就任した杉村繁コーチと打撃改造に着手。
春先から打ちまくり、日本人のセリーグ記録を更新する打率.378をマーク、初のタイトル首位打者、最多安打、最高出塁率を受賞した。
翌年以降も3割以上をマークし安定した成績を残したのち、2010年オフ。ソフトバンクに移籍。
ソフトバンクに移籍後はリーグ優勝5回、日本一6回を経験。
横浜を出る喜びを1番に体感した1人となりました。
2017年日本シリーズの相手は奇しくも古巣横浜DeNA。圧倒的な戦略を誇るソフトバンク相手に2勝3敗と善戦していたDeNA。そして第6戦もDeNAの勝利が目前と迫っていた9回。バッターは内川。山崎康晃が投じたツーシームを救い上げ同点ホームランを放ち、その後サヨナラで日本一。DeNAの夢を打ち砕いた。
村田修一
2002年自由獲得枠で横浜に入団。
1年目から25本を放ち、レギュラーに定着。
4年目の2006年にはチームの4番に定着。
初の30本以上をマーク。
2007年には初のタイトル本塁打王を獲得。
翌年も46本を放ち、本塁打王を2年連続で受賞した。
その後2011年オフにFAで巨人に移籍。
巨人に移籍してから退団するまでの6年間でリーグ優勝3回、日本一1回。
横浜を出る喜びを体現する選手となった。
こうして2人とも横浜から他球団に移籍して優勝を経験。喜びました。
しかし今でも2人は横浜に対して愛着を持っているんです。
内川は日本シリーズ後の手記で「横浜を嫌いになったことはない。今でも自宅のショーケースに横浜時代の帽子やユニホーム、野球用具一式を飾っている。横浜に自分がいた証しだから。
カナロコの取材では
「間違いなく僕が歩んできた道。横浜にいなかったら今の自分はいない」と感謝の言葉を重ねた。
また名球会のイベントでは横浜時代のユニフォームを着用し、イベント後横浜のOBたちと写真撮影。
その時の様子を内川は
「皆さんと一緒に写真を撮ってもらいました。横浜に愛情はあるからやっぱりうれしかった。と語った。
そして村田も横浜への愛情を口にしており、巨人入団会見では、新たに横浜DeNAとして生まれ変わった古巣に対して「強くなってほしい。一個人としてベイスターズを応援している」と語り、引退セレモニーでも「チームを強くすることができませんでした。横浜ファンの皆様。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。
というわけで今回は以上となります。
内川は今季限りでソフトバンクを退団します。
プロ野球ファンの僕にとっては、再び横浜に復帰して、横浜に帰る喜び。そして横浜で優勝する喜びが実現するとロマンがあるなぁと思いました。
これからもこのような動画を上げていきますので是非高評価、チャンネル登録よろしくお願いします。